「実際に着られる服」を志向した「リアルクローズ」が台頭しています。2005年春夏の各コレクションで目立った動きが、続いています。

　2005年春夏コレクションではパリで「クリスチャン・ディオール」の鬼才、ジョン・ガリアーノ氏が「リアルクローズ」を前面に押し出しました。日常着、スポーツウエアに全体の半分近い点数を割り当て、「風雲児の変心か」と客席をどよめかせました。「ルイ・ヴィトン」のマーク・ジェイコブス氏も地味めのリアルクローズを発表しました。

　シャツやパーカといった普通のアイテムを好んで使うハイダー・アッカーマン氏や、東京コレクションの「フラボア」が「リアルクローズ」派の代表格。「クロエ」や「ステラ・マッカートニー」にも「リアルクローズ」的なテイストの服が増えつつあります。

［関連リンク］
・「クリスチャン・ディオール」（ブランド解説）
・「クロエ」（ブランド解説）