ニューヨークのソーホー(SOHO)地区にもオープンした「ヴィア・バスストップ」。代官山店はレディース、メンズ両方のウインドーディスプレーすべてが「ヴィクター&ロルフ」でした。前半が黒一色、後半はピンク一色となった2005年春夏・パリコレクションを再現するかのように、黒とピンクの洋服で飾り立てていました。
1階店内の「ヴィクター&ロルフ」のディスプレーは、タキシードを短くカットしたようなショートジャケット。フロントにサテンのリボンが付いています。膝丈のタイトスカートは一瞬、シンプルに見えますが、よく見るとスリットの部分にサテンのリボンがあしらわれています。
スーツスタイルにフルフェイスの真っ黒のヘルメットを合わせています。このヘルメットはコレクションでも使われていました。おそらく非売品だと思われます。かなりのインパクトです。同ブランドは「フラワー・ボム(Flower Bomb)」という名前の初めての香水を3月に欧米で発売しています。
1階で気になったブランドは、、伝統的なイタリアの技術をベースにしつつ、モダンなデザインの「ジャンニ・バルバート(GIANNI BARBATO)」。もう一つはスペインの靴ブランド「ラス(RAS)」です。
「ラス」は平均的なプライスが2万円台と、買いやすいゾーンです。サンダルやパンプスが充実していました。「ジャンニ・バルバート」はベージュ系でクシュクシュのウエスタンブーツが今シーズンのエスニックテイストにピッタリです。実際、「イーストン・ピアソン(Easton Pearson)」のボリュームスカートに「ジャンニ・バルバート」のウエスタンブーツで合わせてディスプレーしていました。
2階は「ヴィクター&ロルフ」「イーストン・ピアソン」のほか、「フセイン・チャラヤン」「マルニ」「アン・ヴァレリー・アッシュ」「ベルンハルト・ウィルヘルム」など、前回訪問のときと同様のブランド構成でした。
新顔としてはロンドンコレクションに参加し始めたばかりのブランド「Gardem」が入荷していました。ベージュや茶系を中心としたコレクションでした。スモック風のブラウスをはじめ、やわらかいシルエットの中にエアリーな軽さが感じられます。プリント物はなく、無地でしっとりした雰囲気です。
デザイナーのガレン・デメルディアン(Garen Demerdjian)氏は中東の国、レバノン生まれで、パリを拠点にしている新進デザイナーです。2000年にパリのエスモードを卒業。その作品は先端的なロンドンのセレクトショップ「ブラウンズ・フォーカス(Browns Focus)」や「リバティー(Liberty)」そして、川久保玲氏がロンドンに開いたショップ「ドーバーストリート・マーケット(Dover Street Market)」が取り扱っています。
個人的にファンのブランド「ベルンハルト・ウィルヘルム」の新作がたくさんそろっていました。2階に並ぶブランドの中では、比較的ロープライスで、カジュアル的に打ち出しています。乗馬柄のスカートやリボン付きスパッツなど、遊び心のあるプリントとデザインは彼ならではです。
シルクのスカーフで包んだバッグも気が利いています。乗馬の風景画がプリントされた、ショート丈のトップスや膝上丈のバルーンスカートも気に入りました。毎シーズン人気のシューズは、今シーズンはハイカットのスニーカーで乗馬の風景が描かれています。1万9000円ぐらいのプライスでしたので、完売間違いなしという感じです。
前回に比べ、ボリュームのあるスカートや、ゆるい感じのオーバーサイズ物、ボディに巻き付ける感じのトップスが充実していました。2005年春は前半と後半で大きなブランドの追加・入れ替えはなかったようですが、初夏から夏にかけてどんな新ブランドやアイテムを投入してくるかが楽しみです。
2005年春2nd
[連絡先]
店舗 ヴィア・バスストップ(VIA BUS STOP)代官山店
住所 渋谷区猿楽町28−14
電話 03−5459−1567
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