「世界一のブランドクイーン」が超豪華結婚式を挙げました。「ルイ・ヴィトン」や「クリスチャン・ディオール」など４０余りのブランドを傘下に抱える、世界最大のブランド企業グループ、ＬＶＭＨモエヘネシー・ルイヴィトンの総帥、ベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）の長女、デルフィーヌさんがフランスで結婚式を挙げました。ウエディングドレスは「クリスチャン・ディオール」のお針子さんたちが精魂傾けて縫い上げたそうです。

　デルフィーヌさんは３０歳。２００４年からＬＶＭＨの最年少で唯１人の女性取締役に就いています。夫はイタリアの酒類会社の御曹司で、８歳年上だそうです。

　ＬＶＭＨグループに属する高級ワイン「シャトー・ディケム」の施設を披露宴会場に使いました。宴席では最高級シャンパンの「ドン・ペリニョン」、ブランデーの「ヘネシー」などが振る舞われました。

　ＬＶＭＨグループはアルノー氏が一代で築き上げたグループ。シャンパン、ブランデーで有名な「モエ・ヘネシー」と、バッグ主体の「ルイ・ヴィトン」が合併してＬＶＭＨが誕生したのは８７年。既に「クリスチャン・ディオール」や「セリーヌ」「クリスチャン・ラクロワ」などのブランドを傘下に収めていた金融グループ、フィナンシエ・アガシュの会長だったアルノー氏がＬＶＭＨを翌８８年に買収し、巨大ブランド王国を築き上げました。アルノー氏は当時まだ３９歳でした。

　ハワイやグアムなどに展開する免税店チェーン「デューティーフリー・ショッパーズ（ＤＦＳ）」もＬＶＭＨグループです。２００４年末には沖縄に初の大型店「ＤＦＳギャラリア」を開きました。