「エミリオ・プッチ」のアーティスティックディレクターを務めてきたデザイナー、クリスチャン・ラクロワ（Christian Lacroix）氏が２００６年春夏コレクションを最後に辞任するようです。後任にはマシュー・ウィリアムソン氏の名前が挙がっています。

　ラクロワ氏が「エミリオ・プッチ」を手がけたのは２００３年春夏から。同ブランド復活の立て役者となりました。

　フランスのブランド企業、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは１月２５日、傘下のブランド「クリスチャン・ラクロワ」を売却すると発表しました。売却先は米国で免税店チェーンを展開しているファリック（Falic）・グループです。LVMHは同ブランドの赤字体質を嫌ったようです。

　「クリスチャン・ラクロワ」は1987年の旗揚げ段階から、LVMHの傘下に入っていました。ファリックは米国で免税店チェーン「デューティー・フリー・アメリカズ」を展開しています。

　「エミリオ・プッチ」は２０００年にLVMHの傘下に入りました。LVMHの支援を受けて、２００１年秋冬からミラノコレクションに登場しています。LVMHがラクロワ氏と離れたのに伴い、「エミリオ・プッチ」もラクロワ氏と距離を置くという見方は以前からありました。創業者のエミリオ・プッチ氏の娘、ラウドミア・プッチ氏がイメージディレクターを務めています。