アパレルメーカー大手のワールドはキャリア層向けブランド「アンタイトル（UNTITLED）」の広告に、英国のスーパーモデル、ケイト・モス（Kate Moss）を起用するのをやめると発表しました。英国の大衆紙がモスが麻薬のコカインを吸ったと報じ、モス自身が間接的な表現ながら、薬物使用を認めるような謝罪メッセージを公表したのを受けた動きです。

　モスを起用していたテレビＣＭ、雑誌広告をすべて中止します。モスは「アンタイトル」のイメージキャラクターとしてカタログやポスターにも登場していましたが、ワールドはすべての広告素材を回収・撤去するそうです。

　１人のモデルの不祥事に伴う損失としては記録的な金額にのぼりそうです。予想できなかった事態だとは言え、イメージキャラクターに寄りかかってのブランド戦略の危うさをあらためて感じさせる出来事でした。