スーパーモデルのケイト・モス（Kate Moss）が薬物使用疑惑で窮地に立たされています。モスがコカインを吸引している場面とされる写真が先週、英国の大衆紙に掲載されました。その影響で、モスのモデル起用を見送る動きが主要ブランドの間で広がっています。

　英国の「バーバリー」はモスをモデルとして使わないと発表しました。２００５年秋のキャンペーンの「顔」としてモス起用を予定していましたが、取りやめました。スウェーデンのカジュアル衣料品店チェーン、ヘネス・アンド・モーリッツ（Ｈ＆Ｍ）も秋冬物の宣伝にモスを使うつもりでしたが、見送るそうです。

　アパレルメーカー大手のワールドはキャリア層向けブランド「アンタイトル（UNTITLED）」の新テレビＣＭで、モスを起用しました。８月末から放送が始まったばかりで、ワールドの対応が注目されます。

　モスは英国人で３１歳。英国を代表するファッションイコンでしたが、ファッション誌「Harpers＆Queen」が掲載した「ベストドレッサー」ランキングでは、２００４年に１位だったモスが３位に転落し、米国の歌手で女優のグウェン・ステファニ（Gwen Stefani）が首位に選ばれました。