企業の財務情報を調べる調査会社、帝国データバンクは９月１４日、海外のファッションブランドを扱う日本法人４５社の２００４年度の申告所得調査を発表しました。合計額は１２５８億７３００万円。少なくとも過去１０年では最高額でした。「ルイ・ヴィトン」ブランドを扱うＬＶＪグループが１２年連続でトップでした。２位はギャップジャパンでした。

　全体に欧米系のラグジュアリーブランドの業績が伸び悩みました。トップのＬＶＪグループをはじめ、２位のエルメスジャポン、６位のティファニー・アンド・カンパニー・ジャパンは２００３年実績を下回りました。上位１０社のうち、欧米系のラグジュアリーブランドで前年実績を上回ったのは、８位の日本ロレックスだけでした。

　業績が好調だったのは、カジュアルウエア企業やスポーツ系企業です。４位のナイキジャパン、５位のアディダスジャパンは前年実績を１０％以上上回りました。

　女性はお金の使い道を「モノ」以外に振り向け始めています。具体的には海外旅行やホテル、マッサージ、エステティックサロンなどが、「モノ」に代わる消費のターゲットになっています。