三越の日本橋本店（東京・日本橋）とその周辺で９月８日、ショッピングの未来を占う実験が始まりました。指先ほどの小さい電子部品、ＩＣタグを客に持ってきてもらい、客が店に入ると、その客の好みや購入実績などが店舗側にすぐ分かる仕組みです。その客の好みを店員が覚えていなくても、データを見るだけでその顧客向きの提案ができるようになります。

　来店者はまるで上顧客のような扱いを受けられるようになり、サービス満足度がアップすると期待されています。過去に購入実績がなくても、事前にアンケートに答えておけば、初めて来店した客でも、自分の好みを理解してもらった上で、丁寧に接客してもらえるといいます。

　三越本店内の和菓子店「菓遊庵」のほか、周辺地域のかつお節のにんべん、和菓子の栄太楼総本舗などの老舗４店が実験に協力します。１０日まで続けます。