秋冬の暖房を抑えてもらおうと、重ね着や保温下着などのぬくもりファッションを呼びかける環境省は、このキャンペーンのための標語を「ウォームビズ（ＷＡＲＭ・ＢＩＺ）」と決めました。夏場の流行語となった「クールビズ」を冬にも持ち込んだ格好です。

　「クールビズ」同様、造語です。英語の「暖かい（ウォーム）」と、「ビジネス」を意味する「ビズ」を組み合わせました。冷房使用を抑制するために、ノーネクタイや軽装を呼びかけた「クールビズ」キャンペーンが９月で終わるのに伴い、１０月以降は「ウォームビズ」に切り替えます。

　室温を２０度に設定しても、快適に仕事ができる服装を提唱しています。具体的にはニットの重ね着や、ベスト・保温下着の着用などを呼びかけます。そのほかにもハイネックを着るとか、スカートではなくパンツをはく、マフラーを着ける、帽子をかぶるなどの方法が考えられます。

　暖房抑制の狙いは、地球温暖化につながる二酸化炭素（ＣＯ２）の排出量削減、限りあるエネルギーの節約などです。「クールビズ」は２００５年の流行語大賞に選ばれそうな勢いですが、果たして「ウォームビズ」が当たるかどうか、ちょっと疑問です。