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  (8/20 13:23) [news] 毎日ファッション大賞、リボン「木馬」のデザイナーに

 毎日ファッション大賞の2005年の受賞者が決まり、リボンブランド「木馬」のデザイナー、渡辺敬子氏が大賞を受賞しました。新人賞・資生堂奨励賞を受けたのはデザイナーの信國太志(のぶくに・たいし)氏です。

 大賞候補には渡辺氏のほか、「ミナ・ペルホネン」ブランドのデザイナー、皆川明氏や、「アンダーカバー」ブランドの高橋盾氏、三原康裕氏、菊池武夫氏ら、企業としてのエルメス・ジャポンが挙がったそうです。

 渡辺氏は20年間以上を費やして、約5万種類のリボンをデザインしてきました。1990年にはパリに「モクバ・フランス(MOKUBA FRANCE)」を開き、世界の有名デザイナーに支持されています。渡辺氏の父は「木馬」社長の正一氏です。

 このところリボンを採り入れるブランドが相次いでいます。「ヴィクター&ロルフ(Viktor&Rolf)」ではリボンがトレードマークのようになっています。2005―2006年秋冬ミラノ・コレクションでは「グッチ」がコートやジャケットに花のリボン刺繍を採り入れ、「ミラ・ショーン」もリボン使いを見せていました。米国の「コーチ」は2005―2006年秋冬向けの新作でベルベットのリボンをあしらっています。

 そうした海外ブランドが使うリボンの大半を生産しているのが、高級リボンメーカーの木馬(東京・台東)。同社のリボンは世界の主要デザイナーに愛用されています。「MOKUBA」ブランドで知られる、同社のリボンやレースは欧米のデザイナーの間では圧倒的な支持を得ています。

 「シャネル」も「ルイ・ヴィトン」も「ドルチェ&ガッバーナ」も木馬の顧客です。ブランドが違っても、使うリボンの大半は「MOKUBA」。日本の技術が世界のモードを支えているわけです。リボンの発祥地はフランスだとされますが、世界の高級リボン市場のトップメーカーは木馬です。

 渡辺氏は1960年東京都生まれ。85年学習院大学大学院卒。「木馬」に入社し、リボンデザイナーに。現在は常務取締役を務めています。

 信國氏は「タケオキクチ」ブランドと「タイシ・ノブクニ」の2ブランドを手がけています。新人賞候補に挙がったのは、いずれもデザイナーの阿部千登勢(「SACAI」)、福薗英貴(「ウェアラバウツ」)、MUG(「G・V・G・V」)の各氏、ブランドとしての「シアタープロダクツ」「ミントデザインズ」でした。

 信國氏は70年生まれ。93年に渡英し、テーラーリングを学んだ後、94年に渡仏。ジョン・ガリアーノ氏に師事しました。96年にはロンドンにあるファッション校の名門、セントラル・セント・マーティンズ(Central Saint Martins School)校で修士課程修了。98年から「タイシ・ノブクニ」ブランドを立ち上げました。3003年からは「タケオ・キクチ」ブランドのクリエイティブディレクターを任されています。

 鯨岡阿美子賞はファッションショーを手がける演出家・木村茂氏、話題賞は企業としてのシャネル、特別賞は日本人デザイナーとしてただ一人、パリコレクションにを30年間連続で参加し続けている鳥居ユキ氏、特別賞は資生堂の文化施設「ハウス オブ シセイドウ」が選ばれました。

 同大賞は2004年6月〜2005年5月にファッション文化活動で優れた成果を残した人や企業、団体を表彰する賞です。主催は毎日新聞社です。2004年の大賞受賞者は「ヨウイチ・ナガサワ」「ノーコンセプト・バット・グッドセンス(NO CONCEPT BUT GOOD SENSE)」ブランドのデザイナー、永澤陽一(ながさわ・よういち)氏。同大賞を2回以上受賞しているのは、川久保玲、山本耀司(ともに2回)と三宅一生(最多の3回)だけです。

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