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  (8/18 23:35) [news] 人体から型紙を起こせる世界初のソフトを開発

 「バレンシアガ(Balenciaga)」ブランドの創業者であるクリストバル・バレンシアガ氏は立体裁断を高級ファッションに世界で初めて取り入れ、クリスチャン・ディオール氏をして「われわれ全員の師」と呼ばせました。しかし、手作業の立体裁断では量産がききません。もし、人体からそのまま自動的に型紙を起こせるとしたら、量産できる上、コストが格段に下がり、画期的なことです。夢だと思われてきた「自動立体裁断」ですが、どうやら夢ではなくなりつつあるようです。

 人体から型紙を起こせる世界初の立体デザインソフトを開発したと、ソフト開発会社のデジタルファッション(大阪市、坂口嘉之社長)が8月18日に発表しました。3次元のイメージから直接、2次元型紙を作れるソフトです。

 このソフト「LookStailorX(ルックステーラーテン)」は、コンピューター上にあらかじめ用意された3次元仮想マネキンを使って、衣服の立体的な形を作り、その立体モデルから2次元の型紙を作れます。。従来のファッションデザインの現場では、型紙を起こしては試作品を作り、フィッティングして問題があると、そのポイントを型紙で修正し、再度試作するといった繰り返しでしたが、このソフトを使えば一連の作業はパソコン上でかなりの部分が済んでしまいます。

 衣服の動きを計算する追加ソフトも開発中だそうで、この機能を組み合わせると、モデルが歩いたときのしわやねじれなどもパソコンでチェックできるようになりそうです。「アパレルの歴史を変える画期的なソフトウエアです」という同社の宣伝文句が真実味を持って見えます。

 あらかじめ搭載された3次元仮想マネキンだけでなく、今後はボディスキャナーで測定された3次元人体計測データを読み込むことも可能になるそうです。顧客の個人データから簡単にデザイン・型紙製作が展開できるようになれば、これまでは限られた人向けだったオーダーメード・ファッションが当たり前の存在に変わるかもしれません。同ソフトの価格は150万円。8月23日から発売されます。

[連絡先]
社名  デジタルファッション
本社 大阪府大阪市中央区本町2−2−7 本町ビル4階
電話  06−6271−5560
URL  http://www.dressingsim.com

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