化粧品とジュエリー、アクセサリーを組み合わせて売り込む手法が広がっています。ジュエリーの高級感や輝きで化粧品の使用効果のイメージを高めるとともに、容器やアクセサリーの所有感を楽しんでもらおうという狙いがあるようです。

　資生堂は８月１０日、オーストリアのクリスタルガラスの最高級ブランド「スワロフスキー（Swarovski）」のクリスタル１０粒をちりばめた特製コンパクトを９月２１日から限定発売すると発表しました。化粧品専門店ブランド「ベネフィーク」が発売１０周年を迎えることの記念商品です。

　この「ベネフィーク　ジュエルオンパワー　コンパクト」はジュエリー感覚のコンパクトです。コンパクト天面には１０粒のクリスタルが埋め込まれ、「ベネフィーク」のシンボルマークである唐草模様が描かれています。「ベネフィーク」は、資生堂初の化粧品専門店専用ブランドとして、１９９６年にスタートしました。

　米国の化粧品ブランド「エイボン（AVON）」は香水「エイボン　ジュエル　デキャンターチャーム付き）」を８月１６日に発売します。宝石をカットしたようなデザインのボトルです。キュービックジルコニアの小さなジュエリー（チャーム）がボトルの首にかけられています。チャームは取り外しができ、携帯電話やバッグなどに付けてアクセサリーとして使えます。各１５ミリリットルで、価格は１２６０円。

　昨日、ニュースとして取り上げた、１個１２万６０００円という　カネボウ化粧品の抗加齢（アンチエイジング）ケア用の化粧クリーム「トワニー　センチュリー　セルリズムＳＰ」も「スワロフスキー」のクリスタルを容器に埋め込んであります。化粧品を選ぶ上では効果が第一ですが、見た目やイメージも重要です。ジュエリーを使って女心をくすぐろうという各社の仕掛けはこの先もしばらく続きそうです。

［関連サイト］
・「ベネフィーク　ジュエルオンパワー　コンパクト」の写真はこちら
・資生堂の「ベネフィーク」公式サイトはこちら