英国の大物ロックグループ「ローリング・ストーンズ」が8月31日、8年ぶりのオリジナル「ア・ビガー・バン(A Bigger Bang)」をリリースします。1997年の前作「ブリッジズ・トゥ・バビロン」以来のオリジナルアルバムです。
収録曲は全16曲。このうち3曲はダウンロード配信で先行販売されています。これほどの大作アルバムは72年の「メインストリートのならず者(Exile On Main St)」以来です。
8月21日の米国・ボストンから世界ツアーがスタートします。中国で初公演を予定しています。日本には2006年春に来そうです。実現すれば3年ぶりの来日コンサートとなります。
ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーは7月26日に62歳になりました。ストーンズの平均年齢は約61歳です。
ストーンズもジャガーもファッションとは関係が深い。7月に開かれた2006年春夏・パリメンズコレクションで「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)」はストーンズの曲をバックに流しました。ブランド草創期の反逆精神をあらためて強調する狙いがあったようです。ジャケットにプリントされた真っ赤な唇と舌はもちろんストーンズのシンボルマークです。
服飾史家・コラムニストの中野香織氏が出版したエッセー集『モードの方程式』(新潮社刊)の副題は「Satisfashion for Men and Women」。ストーンズの名曲「サティスファクション(Satisfactioion)」のもじりです。ファッションが「今に飽き足りない」存在であるべきだという思いが感じられます。
同曲は米国の音楽誌「ローリング・ストーン」でロック、ポップスの史上最も偉大な500曲ランキングで、ジョン・レノン氏の「イマジン」を抑えて2位に選ばれました。同書は日本経済新聞夕刊での連載を中心にまとめました。著者は東京大学大学院で博士課程を修めた研究者です。
ジャガーの娘、ジェイド・ジャガー氏はジュエリーデザイナーです。英国王室御用達の老舗宝石店「ガラード(Garrard)」で2002年から、デザイナーに迎えられました。2005―2006年秋冬・ロンドンコレクションでは英国ブランド「ジュリアン・マクドナルド(Julien Macdonald)」のショーでモデルを務めました。
ジェイド氏は、ジャガーが71年に結婚したニカラグア人女性、ビアンカ・モレナ・デ・マシアスとの間の娘です。ジャガーはビアンカと79年に離婚した後、米国人トップモデルのジュリー・ホール(Jerry Hall)と交際を始めました。2人の間に84年に生まれたエリザベス・スカーレット・ジャガーはモデルとしてデビューしていて、フランスの化粧品ブランド「ランコム」のイメージキャラクターを務めています。母娘2代続けてのトップモデルで、夫であり父でもあるジャガーはきっと鼻が高いことでしょう。
[関連サイト]
・宝石店「ガラード(Garrard)」の公式サイト
http://www.garrard.com/home.html
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