パンティーストッキングをはかない女性が増えているようです。この変化を裏付けるように、パンストの国内生産量が大きく減っています。１９９５年からの１０年間で６７％も減ったそうです。約３分の１に急減した計算です。素足を見せる「ナマ足」や、パンツルックの定着が日本人女性の脚からパンストを少しずつ縁遠くさせているようです。

　パンストの生産量は９５年に約７億１７００万足もあったのが、２００４年は約３分の１の約２億３６００万足にまで落ち込みました。日本靴下工業組合連合会が調べた結果です。理由としてはほかにも、製品自体が丈夫になって「伝線」しにくくなったことや、輸入品が増えていることも影響しているようです。素足で履くサンダルやミュールが広く人気を得ていることも関係していそうです。

　国産品が減る半面、輸入品はファンを広げています。オーストリアの「ウォルフォード（Wolford）」やイタリアの「ピエール・マントゥー（Pierre Mantoux)）」などの海外高級ブランドストッキングは売り上げを伸ばしていて、単純に日本人女性がパンスト離れを起こしているとは言えないようです。「消耗品」と思われがちだったパンストでも、アパレル同様、デザインと機能を選ぶ女性の目が一段と厳しくなっているということかもしれません。