前足を挙げて立ち上がった獅子の紋章で有名な、英国・スコットランドの老舗ニットブランド「プリングル・スコットランド（Pringle of Scotland）」の新しいクリエイティブディレクターが決まりました。クレア・ウェイト・ケラー（Clare Waight Keller）氏がデザインを任されます。

　ケラー氏はロンドンにあるファッションの名門校、セントラル・セント・マーティンズ校（Central Saint Martins School of Fashion）でファッションとテキスタイルを学びました。英国王立芸術大学（the Royal College of Art）ではニットウエアを修めました。

　「カルバン・クライン（Calvin Klein）」でレディースの、「ラルフ・ローレン（Ralph Lauren）」でメンズのキャリアを積みました。その後、「グッチ（Gucci）」のトム・フォード（Tom Ford）氏が２０００年に彼女をデザインチームに引き抜きました。３４歳。双子の２歳の娘がいます。

　「プリングル」は今回初めてアクセサリー部門を独立させました。シモーナ・キアッティ（Simona Ciacchi）氏をデザイナーに据えました。レザーのラグジュアリー商品を売り出すようです。彼女も「グッチ」経験者です。「トッズ（Tod's）」「ジョルジオ・アルマーニ（Giorgio Armani）」「マーク・ジェイコブス（Marc Jacobs）」でも働きました。３３歳。

　「プリングル」では５月に主任デザイナー、スチュワート・ストックデール（Stuart Stockdale）氏が辞任しました。ストックデール氏は２００１年から同ブランドに参加し、ブランドのリニューアルを成功させた立役者でした。

　「プリングル」は１８１５年創業の王室御用達ブランドです。ニットウエアの産地、スコットランドでロバート・プリングル（Robert Pringle）氏が設立しました。スコットランドのカシミヤニットを代表するブランドです。今年で創立１９０周年を迎えました。