ブランド設立１０周年を迎えた「ミナ　ペルホネン（mina perhonen）」のデザイナー、皆川明（みながわ・あきら）氏のサイン会が７月３１日午後２時３０分から、東京・丸の内の書店「丸善丸の内本店」の２階特設会場で開かれます。著書３点が８月２日、同時に出版されるのに合わせたサイン会です。

　著書３点『ミナペルホネンの織り』『ミナペルホネンの刺繍（ししゅう）』『ミナペルホネンのプリント』はいずれも文化出版局から出版されます。購入者１００人に整理券を配布します。大阪市でもジュンク堂大阪店で８月６日午後３時から、サイン会が開催される予定です。

　「ミナ　ペルホネン」は物語性あふれるデザインで熱烈なファンを持つブランドです。２００５年からはパリに進出しました。ブランド立ち上げから１０年目でのパリ進出は順調なスタートとなりました。

　皆川氏は１９６７年、東京都で生まれました。文化服装学院を卒業した後、９５年にブランド「ミナ」を設立しました。２００３年にブランド名を「ミナ　ペルホネン」に改めました。フィンランド語で「ミナ」は「私」、「ペルホネン」は「蝶」という意味です。

　「ミナ　ペルホネン」は服だけでなく、小物や家具など幅広い商品を手がけています。何度も旅してきた北欧がインスピレーションの一つになっています。

　オリジナルのテキスタイル作りから取り組むスタイルで知られています。デザイナーの世界観を大切にした、トレンドと一線を画したアプローチで地道に固定ファンを増やしてきました。

　大がかりなショーは開かず、作品をじっくり見てもらえる展示会だけを発表の場としています。商社は通さない。取り引きは買い取りが条件です。

　高校時代までは長距離ランナーを目指していましたが、けがであきらめたそうです。その後、欧州を放浪し、たまたまパリコレクションでアルバイトしたことが皆川氏の人生を変えました。

　９５年にブランドを立ち上げた当時はマグロの解体をしていたそうです。マグロは切り落とした尾の部分で全体の値打ちを判断します。この「細部が全部を決める」という感覚はファッションにも通じるというのが持論だそうです。

［連絡先］
店舗　　丸善丸の内本店
住所　　東京都千代田区丸の内１−６−４　ＯＡＺＯ　ショップ＆レストラン　１〜４階
電話　　０３−５２８８−８８８１
ＵＲＬ　　http://www.maruzen.co.jp/home/tenpo/maruhon.html