大規模商業施設「六本木ヒルズ」（東京都港区）が９月、２００３年のオープン以来、初めて、本格的な店舗の入れ替えに踏み切ります。同施設を運営する森ビルは不採算状態に陥っている店や、顧客をつかみ切れていない店に退店してもらい、魅力的な新店と入れ替える予定です。テナントの約１割に当たる２０店近くが退店の憂き目に遭うことになりそうです。

　新たに入る店舗としては、日本初上陸となる米国のカジュアルウエア店「バナナ・リパブリック（BananaRepublic、以下パナリパ）」が決まっています。「パナリパ」の日本第１号店は９月１日、プランタン銀座（東京・銀座）は別館（モード館）の１階と地下１階にオープンします。

　セレクトショップ業界の老舗、シップス（SHIPS）の創業当時からの主要メンバーで、副社長まで務めた中村裕氏が率いるアパレル製造・販売会社、ネクストエッジが手がけるセレクトショップ「ｎｅ（エヌ・イー）」も出店します。同店は京都市下京区の四条通に面した歴史ある町家を改装した店舗に旗艦店を出店済みで、六本木ヒルズ店は東京での旗艦店となりそうです。

　六本木ヒルズは７月２２日から、「六本人の夏祭り」を開いています。「ルイ・ヴィトン」とのコラボレートでも有名な現代アーティスト、村上隆氏が最新作「とんがり君」と「四天王」を日本初公開しました。大きなタマネギのような顔の「とんがり君」は高さ７メートル、重さ３トンもある巨大オブジェです。毛利庭園の池に展示されています。先にニューヨークの名所、ロックフェラーセンターで展示して話題を呼びました。

［関連サイト］
・「とんがり君」と「四天王」の紹介サイトはこちら