衣服をモチーフにした現代アートを制作しているコスチュームアーティスト、ひびのこづえ氏の作品を展示・販売するイベントが「ギャラリーMITATE」(東京都港区)で開かれています。バッグやスリッパ、タブリエ(エプロン)、鍋つかみ、ハンカチなどを展示、即売します。靴でもなく、下駄でもない、国産ヒノキを使った履き物も販売します。8月7日まで。入場無料。
ひびの氏は愛知万博(愛・地球博)で作品を発表して話題を呼びました。8人分が横一列につながったニットウエアや、アロハシャツ100枚をつないだ巨大ドレスなど、斬新な「服」が登場しました。
トウモロコシから作った長さ600メートル、幅6メートルの布地で仕立てた巨大ジャケットも披露しました。スカーフをつなげた服もありました。総点数は10点です。
ひびの氏の夫は段ボールを使った作品で知られる、同じく現代アーティストの日比野克彦氏。大学時代からの旧友だった2人は1997年に結婚しました。
ひびの氏は愛知万博の開会式衣装も担当しました。ファッション界では「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)」ブランドの川久保玲氏とのコラボレーションを経験。93年のパリコレクションのショーに帽子を提供しています。
ひびの氏は58年静岡県生まれ。東京芸術大学美術学部のデザイン科視覚伝達デザインを卒業しています。アパレル会社を2カ月で辞め、旧姓「内藤こづえ」の名前でイラストレーターとして活動を始めました。
88年に階段の形をした帽子でコスチュームアーティストとしてデビュー。雑誌の表紙や演劇、バレエなどのコスチュームを数多く手がけてきました。演出家・野田秀樹氏率いる「NODA MAP」の舞台では衣装担当の常連です。女性向け就職情報誌「とらばーゆ」の表紙のコスチュームを91〜99年の間、担当しました。「ひびのこづえ」ブランドの着物も手がけています。
[連絡先]
店舗 「ギャラリーMITATE」
住所 東京都港区西麻布3−16−28
電話 03−3479−3842
URL http://www.le-bain.com/mitate/gallery.html
[関連リンク]
・ひびのこづえ氏の公式サイト
http://haction.co.jp/kodue/home.html
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