世界最大級のインターネット通販会社、米アマゾンは創業１０周年を記念して、俳優のハリソン・フォードをはじめとするセレブリティー（有名人）を配達人に起用するというサプライズ企画を実施しました。無作為に選ばれた客が「アマゾンからの宅配です」という声を聞いて玄関を開けると、そこには突然、有名人が立っているという仕掛けです。

　各セレブは自分が出演した映画のＤＶＤなど、自分に縁の深い商品を届けました。フォードはもちろん、ＤＶＤ４枚組の「スター・ウォーズ・トリロジー」ボックスセットです。この企画にはほかにも、映画「ビッグ・リボウスキ」「シービスケット」に出演したジェフ・ブリッジス、パーキンソン病との闘いをつづった自伝『ラッキーマン』を書いた、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで知られる俳優のマイケル・Ｊ・フォックス、映画「オーシャンズ１２」に出演したドン・チードル、女子テニスのアンナ・クルニコワら２０人以上が参加したそうです。

　きょうのブログで紹介したインターネット通販サイト「ZOZOTOWN（ゾゾタウン）」を運営する会社、スタートトゥデイの前沢友作社長は先日のセミナーで、「ライバルは唯一、アマゾンです」と言い切っていました。楽天とか言わないところがすごいと思いました。エンターテインメント性とショッピングを組み合わせるという「ZOZOTOWN」の発想は、今回のアマゾンの「サプライズ宅配」にも通じるところがあります。ファッション業界はもう個別のアイテムだけを店に並べていてはいけないのかもしれません。

［関連サイト］
・［blog］ 「ZOZOTOWN（ゾゾタウン）」セミナーに行ってきました