南フランスのプロヴァンス地方発祥の自然派化粧品ブランド「ロクシタン(L'OCCITANE)」が日本で存在感を高めています。自然志向の高まりを追い風に、植物性原料にこだわった化粧品やスキンケア商品、アロマキャンドルが人気を集めています。
「ロクシタン」はプロヴァンスの豊かな自然から採れた四季の花や植物を原料にしています。原料は植物100%で、添加物、着色料は使いません。製造方法も昔ながらの伝統的な家内工業的スタイルで、大量生産しない方針を貫いて、高いブランドイメージを守っています。主な商品は化粧品、キャンドル、香水、せっけん、シャンプーなどです。緑茶やミントなどさわやかな香りを得意としています。
創業は1976年。98年に設立した日本法人のロクシタンジャポンは日本市場での出店ペースをアップさせる構えです。既に世界50カ国で展開しています。
このところスキンケア商品を強化しています。6月から7月にかけて、肌に張りを与えなめらかにするボディージェル「アーモンド ボディデザインジェル」や、肌を柔らかくする効果があるというヴァーベナエキスを配合したヘアケア剤「ヴァーベナ リフレッシングシャンプー/コンディショナー」を発売しました。乾燥した肌に潤いを与える保湿クリーム「シア リッチフェースクリーム24H」は定番商品です。
創業時からの主力商品であるキャンドルでも、新商品を追加しました。ヴァーベナの香りでリフレッシュ効果を期待できるキャンドル2商品を7月21日、発売しました。室内用の「ヴァーベナ パフュームドキャンドル」と屋外用の「ヴァーベナ サマーナイトキャンドル」です。
雑貨系で人気が高いのが、シーツや衣類にほのかな香りを漂わせるために使う「リネンウォーター」です。洗濯のすすぎ時に加えたり、アイロンがけのスチーム水に使うと、ほのかな芳香をつけることができます。
最高級ホテルのフォーシーズンズホテル椿山荘東京(東京・文京)はシャンプーやせっけんなど、客室のアメニティーに「ロクシタン」を採用しています。一般客室で「ロクシタン」、スイートルームで「ブルガリ」を使い分けています。
「LOHAS」という新しい切り口を得て、自然派志向がさらに強まりそうな日本の化粧品、雑貨市場で、「ロクシタン」はますますその存在が大きくなりそうな予感がします。
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