経営再建を急ぐ、ニューヨークを代表する高級百貨店「サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)」が自主ブランドを休止します。高級ブランドと並んで、同社のプライベートブランドはその上質さで定評があっただけに、残念な気がします。
「サックス・フィフス・アベニュー」を展開するサックスは傘下の大衆百貨店「プロフィッツ」と「マクレーズ」を2005年春に売却し、高級店の「サックス・フィフス・アベニュー」と「パリジャン」に絞り込みを進めています。収益率の高い高級品に経営資源を集中する戦略です。今回の自主ブランド休止には、デザイナーズブランドに特化して、さらにラグジュアリーイメージを高めたいという狙いがあるようです。
米国では百貨店やセレクトショップ業界で再編が進んでいます。日本にも店舗がある「バーニーズ・ニューヨーク」はジョーンズ・アパレルに買収されました。レディース向け高級ファッションに強い「ニーマン・マーカス」と「バーグドルフ・グッドマン」を運営する高級百貨店のニーマン・マーカスも5月、会社売却を決めました。
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