中国を代表する高級アパレル・雑貨ブランド「シャンハイ・タン（SHANGHAI TANG、上海灘）」が日本に本格進出するようです。１０月、東京・銀座に路面店をオープンさせると報じられました。

　中国と西洋の感覚を融合したデザインが持ち味で、中国服を現代風にアレンジしたテイストで知られています。蛍光色をふんだんに使った色使いも特徴です。

　スイスのリシュモングループ傘下。主に欧州の素材を使って、中国で生産しています。既に国際展開していて、ニューヨーク有数のファッションストリート、マディソン街にも出店しています。

　ブランド名に「上海」とありますが、上海発のブランドではなく、香港に本社を置いています。「魔都」と呼ばれた１９３０年代のおしゃれな上海を現代の目でよみがえらせるというコンセプトでデザインされているそうです。ノスタルジーを感じさせつつモダンという感覚が人気の理由の一つです。

　香港に第１号店を構えたのが１９９４年と、比較的若いブランドですが、中国ではラグジュアリーブランドとしての評価を確立しています。創業者のデビッド・タン（David TANG）氏は香港生まれです。

　すべての商品に「メード・バイ・チャイニーズ」とプリントされています。「メード・イン・チャイナ」という言葉の持つ「安いけれど、品質に難がある」というかつてのマイナスイメージを払拭したいという思いが感じ取れます。

　刺しゅうの技に魅力がある上海の雑貨ブランド「アナベル・リー」はまだ日本に進出していませんが、しばしば日本の女性ファッション誌で取り上げられています。今後、「シャンハイ・タン」同様に中国ブランドが相次いで日本に上陸する可能性は十分にあります。

［関連サイト］
・「シャンハイ・タン（SHANGHAI TANG、上海灘）」の公式サイト
http://www.shanghaitang.com/shanghaitang/index.jsp