米国のファッションブランド「ジル・スチュアート」から、初の化粧品が８月３１日、発売されます。第１弾として東京都内の百貨店３店で専用カウンターを設けて売り出されるそうです。

　口紅やチークカラー（ほお紅）、ファンデーションなど２７種１２１品目を発売します。口紅だけで１５色、ネールカラーで２０色を用意しました。メーク用ブラシなどの化粧雑貨もあります。商品の外観、パッケージにはデザイナー、ジル・スチュアート氏の提案を取り入れました。ヴィンテージの宝石箱風の容器や、ピンクをベースにした配色に同ブランドらしさが感じられます。パウダーのパフの背に手を通す帯をリボン形にするといった細かい工夫も施されています。

　化粧品メーカーのコーセーが手がけますが、同ブランドを前面に押し出し、コーセーの社名を冠さないで展開します。コーセーとしては初の女性だけのチームで商品開発に当たりました。

　同ブランドは米国ニューヨークで誕生し、１９９４年から本格的にコレクションを始めた比較的若いブランドです。ブランドコンセプトは「キュート、プリティー、セクシー」。甘くかわいいデザインや色使いで若い女性に人気を得ています。いわゆる「エレガンスカジュアル」の代表的ブランドです。

　アパレルは日本ではサンエー・インターナショナルがライセンス契約して９７年から販売を手がけています。同ブランドのファッション分野の売り上げの半分は日本が占めているそうです。２００５年春からは子供服「ジル・スチュアート　ニューヨーク」がスタートし、同夏からは初めて水着を発売するなど、日本市場での多角的な浸透を進めています。