放送作家をファッションやデザインの指南役に起用する動きが広がっています。「料理の鉄人」や、「進め！電波少年」などのテレビ番組を手がけてきた人気放送作家の小山薫堂（こやま・くんどう）氏が７月１日、アパレルメーカー中堅の小杉産業の顧問に就任しました。

　小山氏は同社が手がけるブランドの広告戦略や、企業イメージの向上プランなどについてアドバイスします。同社は経営再建の途上にあります。主なブランドにはレディースで「ジャンツェン（Jantzen）」、メンズで「ジャック・ニクラウス」「ゴールデン・ベアー」「オースティン・リード」「ケンゾー・ゴルフ」などがあります。

　有名放送作家を起用したプロジェクトとしては、おちまさと氏を起用した、NTTドコモの「ダットエムオー」ブランドの携帯電話プロジェクトがあります。ファッション業界にネットワークを持つおち　氏を介して、「ア・ベイシング・エイプ（A BATHING APE）」「マスターマインド（mastermind）」などのブランドとコラボレートした携帯電話を発売しました。

　小山氏は栃木県の日光金谷ホテルの特別室「Ｎ３５号室」をプロデュースしたことでも知られています。大谷川沿いの庭園に面した角部屋に、小山氏がセレクトした家具や調度品をそろえた特別室ですスケッチセットや天体望遠鏡の無料貸し出しという、「大人の休日」を満喫してもらうための仕掛けも施しました。

　１９６４年熊本県生まれ。日本大学芸術学部放送学科在学中から「11PM」で放送作家として仕事を始めた。「カノッサの屈辱」のヒットで脚光を浴びる。

［関連サイト］
・小山薫堂氏のオフィシャルサイト
http://www.n35.co.jp/