２００６年春夏・パリメンズコレクションで７月２日、山本耀司氏の「ヨウジ・ヤマモト（Yohji Yamamoto）」ブランドが野球をテーマにしたコレクションを発表しました。山本氏はアディダスと組んで２００２年から、スポーツ感覚の最高級ブランド「Ｙ―３」を手がけていますが、自分の名前を冠したブランドでここまでスポーツテイストを前面に押し出したのは初めてで、ファッション界のスポーツ志向を印象付けました。

　幕開けからベースボールキャップをかぶったモデルが現れました。クラシックなユニフォーム風の襟なしのトップスに、ひざで絞った紺地に白ストライプのパンツ。ストッキングも野球で使うようなデザインです。左右アシンメトリーの黒ジャケットにストライプパンツを組み合わせる工夫も見られました。ショーの最後には米大リーグのヤンキースやドジャースのユニフォームを着た子供たちがランウェイに登場。手にはグラブやバットも。子供服を本格的に手がけるのでは、という気配を漂わせました。