ユナイテッドアローズが展開する、メンズ主体のセレクトショップ「代官山　時しらず」（東京・代官山）が売場面積を２倍に拡大して、８月２１日に移転オープンします。代官山店は「時しらず」事業の第１号店として２００２年２月にオープンしました。

　同店は売場面積わずか約１０坪からスタート。新店の売場面積は約２倍に広がります。これまでの店があった場所の隣（東京都渋谷区鶯谷町２−７）に移ります。店舗デザインは和の意匠を随所に取り入れ、モダンな古民家風の落ち着いた空間とするそうです。

　２００５年秋冬からは新たに８ブランドを追加します。注目株は「Dr.Denim（ドクター・デニム）」。２００４年にスウェーデン人の兄弟、アレキサンダ−・グラー（Alexander Graah）とヨハネス・グラー（Johannes Graah）が立ち上げた新鋭ブランドです。

　２００４年８月には売場面積約１１坪の「渋谷　時しらず」をオープンしました。「時しらず」事業では試験的にレディース商品の展開も始めました。

　「時しらず」は「ＵＡラボ（実験店舗）」という位置付けです。開店当時、まだ２７歳だったＵＡ社員の市之瀬智博氏が社内ベンチャーとして立ち上げた事業です。ＵＡ系でありながら、ＵＡブランドに頼らない独自のセレクトで評価を得ています。

　「時しらず」とは、群から離れた鮭（さけ）のことです。鮭は群で行動するのが常ですが、ごくまれに単独で行動する者がいます。こうした鮭のうち、時季はずれの時期に生まれ故郷の川へ戻る鮭を「時しらず」と呼びます。この店舗名はユナイテッドアローズから離れて独自の感覚でブランド・商品展開する志を示しているようです。