「イッセイ・ミヤケ・バイ・ナオキ・タキザワ(ISSEY MIYAKE BY NAOKI TAKIZAWA)」ブランドのデザイナー、滝沢直己氏が著名建築家ユニットとコラボレーションしたいすが六本木ヒルズ(東京・六本木)の直営店で発売されました。滝沢氏がデザインした専用カバー付き。カバーはアクセサリー風で、すべて一点物です。
男女建築家ユニット「SANAA(サナ)」がデザインした「ラビットチェア」がベースになっています。4月の国際家具見本市「ミラノ・サローネ」で発表され、好評を博した作品です。ウサギの耳のようなかわいい形をした背もたれがポイントです。6月30日までの期間限定です。価格は3万円台から。
SANAAは世界をまたにかけて活躍する気鋭の建築家ユニットです。妹島和世(せじま・かずよ)、西沢立衛(にしざわ・りゅうえ)の2人組です。ニューヨークの世界貿易センタービル跡地の再開発計画案を決める国際コンペでは最終候補の6チームに残りました。代表作の一つに金沢21世紀美術館(石川県金沢市)があります。同館は世界的な美術・芸術の祭典、ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の展示部門で2004年の金獅子賞を受賞しました。
「SANAA」とは、「妹島」と「西沢」の頭文字を取って命名した共同設計事務所「Sejima And Nishizawa And Associates」の略です。妹島氏は1956年茨城県生まれ、西沢氏はちょうど10歳年下の66年神奈川県生まれ。妹島氏の事務所でアルバイトとして働いていた西沢氏と組んだ、もともとは師弟のユニットです。
ガラスをふんだんに使って、全体を軽く見せるのがSAANAの得意技です。表参道に面したガラスのファサードで知られる「ディオール表参道」でもその技術が存分に発揮されています。ドレスのドレープ(ひだ)のように曲面加工したアクリル板を立てて、光を巧みに操っています。海外では特に美術館に強く、ニューミュージアム・オブ・コンテンポラリーアート(米国ニューヨーク州)、トレド美術館ガラスセンター(同オハイオ州)、バレンシア近代美術館(スペイン、増築)などのプロジェクトが進んでいます。
「イッセイ・ミヤケ・バイ・ナオキ・タキザワ」の六本木ヒルズ店もSANAAの作品です。期間中は「ラビットチェア」以外にも滝沢氏とSANAAのコラボ作品が展示されています。
[関連サイト]
・「イッセイ・ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」の公式サイト
http://www.isseymiyake.com
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