浴衣（ゆかた）商戦が一段と盛り上がっています。２０代〜３０代前半の女性が主な買い手となっているようです。この世代の間で和服がちょっとしたブームになっていることが背景の一つになっています。

　東武百貨店は池袋店（東京・池袋）で４０００着を集めた浴衣売り場を設けました。前年を約３割も上回る規模だそうです。２００５年春夏のファッショントレンドを採り入れた「アフリカン」「エスニック」などのデザインも登場しました。

　カジュアルウエア店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングも比較的低価格の浴衣を手がけています。女性の柄は３０種類。帯や巾着（きんちゃく）、腰ひもをセットにして３９９０円。着付けのマニュアルも付属しています。

　人気投票に基づいてデザインを決めたのは丸井。店頭で実施した、約２万人もの来店者へのアンケートの結果が生かされています。カップルでのコーディネートを提案しているのが特徴です。

　三越は腕の部分を従来よりも長めにした浴衣を発売しました。日本人の体形が変化してきたのに加え、洋服感覚で着たがる人の要望に応えたそうです。日本橋三越本店では浴衣購入者に無料で着付けサービスを提供します。