米国のファッション、トレンド誌「インタビュー（Interview）」は６月号で表紙に、「ア・ベイシング・エイプ（A Bathing Ape）」ブランドのファッションデザイナー、ＮＩＧＯ（ニゴ）氏の超アップの写真を掲載しました。この号では「Interview goes to Tokyo with Karl Lagerfeld（本誌、今月は東京特集。写真はカール・ラガーフェルド氏）」と題して東京特集を組んでいます。同誌は日本の今のファッションの代表をＮＩＧＯ氏だと認めた格好です。

　今回の特集では東京で大々的な取材を敢行。ＮＩＧＯ氏のほか、歌手の宇多田ヒカル（Utada）、Puffy、映画「キル・ビル　vol.1」に女子高校生の殺し屋役で出演した女優の栗山千明、「ルイ・ヴィトン」とのコラボレーションでも知られる現代アーティスト・村上隆氏らのインタビュー記事を載せました。写真を撮ったのは、「シャネル」「フェンディ」を手がける大御所デザイナー、ラガーフェルド氏です。

　ラガーフェルド氏は優れた写真家としても有名です。自分が手がける「シャネル」のイメージ写真も撮影しています。その腕前と知名度を買われて、世界第２位のスポーツ用品メーカー、アディダス・サロモン（ドイツ）の２００５年春夏の広告キャンペーンで写真家として起用されています。

　ＮＩＧＯは女優・牧瀬里穂と交際していることでも話題を振りまいています。映画「スター・ウォーズ　エピソード３／シスの復讐」のチャリティージャパンプレミアで６月１８日、公の場で初めて２ショットを披露しました。２人は同い年の３３歳です。ＮＩＧＯ氏は２００４年の高額納税者番付に納税額３億６２万円で名前が登場しました。六本木ヒルズの最上階のペントハウスに住んでいます。

　同ブランドは米国でも人気が高く、ニューヨーク店がオープンしました。４月に来日した米国のＲ＆Ｂグループ「デスティニーズ・チャイルド」は東京・表参道のショップを約３０分間、貸し切りにして買い物を楽しみました。

　ファッションだけではなく、カフェやヘアサロンなど、様々な業態に手を広げています。本業でも米国の音楽プロデューサー、ファレル・ウィリアムスと組んだ「ルイ・ヴィトン」用サングラスのコラボを手がけたほか、靴ブランド「リーボック」とのコラボを成功させるなど、活動の幅を広げています。２００４年１０月に発売された米国の有力ニュース誌「タイム」のアジア版では、４０歳未満を対象に選んだ「アジアの英雄」２０人に、米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手らとともに選出されました。

［関連サイト］
・「インタビュー（Interview）」誌の公式サイト
http://www.interviewmagazine.com/