米国の有力経済誌「フォーブス（Forbes）」が選んだ「世界で最も影響力のあるセレブランキング」で、上位１００位内にケイト・モス（Kate Moss）、ジゼル・ブンチェン（Gisele Bundchen）らスーパーモデルが相次いでランク入りし、モデルの影響力の大きさをあらためて証明しました。

　モデルの最上位は７７位のジゼル。米国人俳優のレオナルド・ディカプリオ（Leonardo DiCaprio）の恋人としても有名なブラジル人スーパーモデルです。米国のアクション映画「ＴＡＸＩ　ＮＹ」に強盗団のリーダー役で出演しています。２００５年の米アカデミー賞授賞式には２人そろって出席していました。

　続く９０位はドイツ出身のハイジ・クラム（Heidi Klum）。モス、ブンチェンと同じく、世界最大級のモデル事務所「ＩＭＧモデルズ」に所属しています。映画「シャンプー台のむこうに」「ズーランダー」にも出演しています。

　モスは意外に低く、９３位。そのほか、「ポスト・ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)」と言われたタイラ・バンクス(Tyra Banks)が９５位、ブラジル生まれのスーパーモデル、アドリアナ・リマ（Adriana Lima）が９７位に入っていました。モデルも兼ねる女子テニスのマリア・シャラポワは５７位でした。

　デザイナーでトップだったのは、２０位に食い込んだ、「パフ・ダディ（P. Diddy）」の芸名で知られるヒップホップ・ミュージシャンでデザイナーのショーン・コムズ（Sean Combs）氏。コムズ氏は米国を代表するヒップホップ音楽のプロデューサー。彼が手がけるファッションブランド「ショーン・ジョン（Sean John）」はレディースライン「ショーン・バイ・ショーン・コムズ（Sean by Sean Combs）」を投入することが決まっています。コムズは２００１年に旧芸名「パフ・ダディ（Puff Daddy）」から改名しました。

　ヒップ・ホップブランド「ベビー・ファット（Baby Phat）」のクリエイティブディレクスターである元スーパーモデル、キモラ・リー・シモンズ（Kimora Lee Simmons）氏も９１位に入り、米国でのいわゆる「Ｂ系ファッション」の影響力の強さをうかがわせました。シモンズ氏は日本人とアフリカ系米国人のハーフ。夫はヒップホップ音楽を世に知らしめたレコード会社「デフ・ジャム・レーベル」の創始者、ラッセル・シモンズ氏です。

　全体の１位は米国の人気トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」の女性司会者、オプラ・ウィンフリー（Oprah Winfrey）。２位が男子ゴルフのタイガー・ウッズ、３位が前年１位のメル・ギブソンでした。以下、映画監督のジョージ・ルーカス氏、バスケットボール選手のシャキール・オニール、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏が続きます。

　俳優では全体の７位のジョニー・デップがトップ。歌手では同８位のマドンナが最上位にランクされました。「シャネル」のイメージキャラクターになっている女優のニコール・キッドマンは４５位でした。

　ファッション関係では２４位に歌手で女優、さらにデザイナーデビューも果たしたジェニファー・ロペスが、３５位にファッションリーダーのオルセン姉妹、５５位に大金持ち一族の娘で、モデルやデザイナーも務めるパリス・ヒルトンが顔を見せています。これだけファッション関係者がたくさんランクインしていながら、専業デザイナーが１人も入っていないのは興味深いところです。

［関連サイト］
・「フォーブス（Forbes）」の「世界で最も影響力のあるセレブランキング」ページ
http://www.forbes.com/static/celeb05/05celebrityland.html