わざと染め残し部分を作って、味わいのある模様を描き出す「絞り染め（タイ・ダイ）」の技法を、世界２０カ国の服飾品で紹介する展覧会「世界の絞り　SHIBORI, Tie-dye of the World」が６月２９日〜１０月６日、東京・新宿の文化学園服飾博物館で開かれます。布をつまんで糸でくくり、染め残しを作る、日本の「鹿の子絞り」や、インドネシア・スマトラ島の多色絞り、ナイジェリアのらせん形絞りなど約９０点を取り上げています。

　絞り染めは染料のにじみや表面のでこぼこが醸し出す素朴なテイストで愛されてきました。英語の「タイ・ダイ（tie dye）」とは、「絞って（tie）」「染める（dye）」という意味です。今回の展覧会では、世界でも類を見ないほど発達した日本の絞り染めをはじめ、インドやアフリカ、南米の作品を展示しています。「絞りの技法レクチャー」「ギャラリートーク」も予定されています。入場料は一般が５００円、大学・高校生３００円、小中学生２００円。

［連絡先］
場所　　　文化学園服飾博物館
住所　　　東京都渋谷区代々木３−２２−７　新宿文化クイントビル１階
電話　　　０３−３２９９−２３８７
ＵＲＬ　　　http://www.bunka.ac.jp/museum/hakubutsu.htm