「乳間」は「にゅうかん」、「艶尻」は「あでじり」と読みます。どちらも３０代向け女性誌「ＮＩＫＩＴＡ（ニキータ）」（主婦と生活社刊）が名付け親となっています。

　同誌が名付けた「乳間ネックレス」は読んで字のごとく、胸の谷間にペンダントヘッドやチャームがイチするような長めのネックレスのことです。男性の視線を胸の谷間に引き寄せる小道具として提案しています。

　「乳間ネックレス」を上手に見せるには、胸元が深く開いた服を着る必要があります。カシュクールやラップドレスなどが向いていそうです。もっとも、　「乳間ネックレス」を前提に服を選ぶというのは、いささかあざとい感じもします。

　「艶尻（あでじり）」はボリューム感のあるセクシーのヒップのことのようです。同誌が敵視する「コムスメ」のすっきりした小尻に対抗して提案した、今までの小尻神話をひっくり返す逆転の発想とも言えるでしょう。

　しかし、「艶尻オンナの"悩殺"ボトム2005」とか、「イタリア女だけが知っている　大人のミニスカはやっぱり"艶尻タイト"で！」といった特集はどうも言い訳めいて見えます。２００４年には「エロチック」と「エレガンス」からの造語「エロガンス」が一時、話題となりましたが、長続きはしませんでした。「乳間」「艶尻」もあまり寿命は長くなさそうです。