カジュアルウエア店「ユニクロ」を展開するで知られるファーストリテイリングがイタリアの高級ファッションブランド「アスペジ（ASPESI）」の専門店を日本国内で展開します。同ブランドの日本総代理店、シールドを８月に買収し、子会社化した上で、「アスペジ・ジャパン」に社名変更する予定です。

　「アスペジ」はデザイナー兼オーナーのアルベルト・アスペジ（Alberto Aspesi）氏が、１９６７年、イタリアでシャツメーカーとして設立しました。現在はアパレル全般を取り扱っています。ミラノでは有力セレクトショップの大半に置かれているほど、知名度の高いブランドです。

　ファブリックに特徴があります。毎シーズン、数多くの種類の生地を開発、使用しています。コレクションラインからカジュアルラインまで7ラインを展開しています。

　ファーストリテイリング側の人材が「アスペジ」のデザインオフィスに足を運ぶ機会が増える結果、人的交流は広がるとみられます。ミラノテイストのデザインで知られる同ブランドを手がけることにより、生地やデザインのノウハウを吸収する狙いがあるようです。「ユニクロ」では「アスペジ」の商品を扱いません。

　ファーストリテイリングは米国の「セオリー」、フランスの「コントワー・デ・コトニエ」を相次いで買収しました。今後も海外ブランドの取り扱いに向けた買収・提携は続きそうです。