|
「ファッションバイブル(fashion bible)」はファッション好きのためのニュースサイトです。 ニュースは毎日、随時更新。ブランド解説、人気セレクトショップの店頭レポート、ブログも掲載しています。 女性ファッションジャーナリストでバイヤーのrieが運営しています。
|
|
|
|
|
(5/31 00:35) [news] サムソナイトがおしゃれに
|
|
スーツケースの代名詞的存在となっている「サムソナイト(Samsonite)」がおしゃれに変身します。KDDI(au)の携帯電話「talby(タルビー)」 をデザインした工業デザイナー、マーク・ニューソン(Marc Newson)氏を起用した新スーツケース「スコープ」を夏以降、発売します。「サムソナイト」としては異例のカラーリングで、イエロー、オレンジ、ブルー、グレーの4色があります。
米国のスーツケース大手のサムソナイト・コーポレーションは4月、日本法人のサムソナイト・ジャパンを設立し、日本市場の開拓に力を入れ始めました。従来商品よりも軽くて、耐久性や撥水性に富む新素材で作ったスーツケース「エックス・ライト」「ヴィンテージ」「スコープ」の3シリーズを投入します。日本と欧州の同時発売を予定しているそうです。日本では直営店も展開します。
「エックス・ライト」はシルバーとブラックの2色。「ヴィンテージ」はアンティーク風のデザインで、レザーベルトがアクセントになっています。そのほかに動物や昆虫をモチーフにした子供向け商品の「サミーズ」も投入しました。
サムソナイトは1910年、米国・コロラド州で創業しました。「サムソナイト」ブランドのスーツケースは2004年までスーツケース大手のエースがライセンス商品を製造・販売してきました。2004年末で契約を終了し、米国本社が自前で日本市場攻略に乗り出した格好です。
米国本社のマルチェロ・ボットーリ(Marcello Bottoli)社長兼最高経営責任者(CEO)はフランスのブランド企業、ルイ・ヴィトン・マルティエ(「マルティエ)とは、「トランク職人」という意味)社の社長兼CEOでした。2003年にスカウトされてサムソナイトに転じました。
ボットーリ氏はサムソナイトのデザインを若返らせるために、英国の高級革バッグメーカー「タナー・クロール(TANNER KROLL)」からクエンティン・マッケィ(Quentin Mackay)氏を引き抜いてクリエーティブディレクターに据えました。レトロテイストの「ヴィンテージ」の誕生に、その効果がうかがえます。ルイ・ヴィトン仕込みのバッグブランド戦略がどのように発揮されるか、今後のサムソナイトの動きが気になるところです。
|
|
|