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(5/29 03:56) [news] カリスマバイヤー、藤巻幸夫氏がヨーカ堂取締役に就任
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伊勢丹のカリスマバイヤーとして知られた藤巻幸夫氏が5月26日、イトーヨーカ堂の取締役、執行役員衣料事業部長に就任しました。藤巻氏は、ヨーカ堂が4月に設立した衣料品の企画・開発会社「IYG生活デザイン研究所」の社長に就いています。今回の人事によって、新たにヨーカ堂本体の衣料品事業全体を責任ある立場で手がけることになります。
ヨーカ堂は近年、かつての主力だった衣料品の不振が続いています。その打開策の切り札として、福助社長だった藤巻氏を引き抜いて、再建の柱に据えました。藤巻氏は2003年10月から、社長として福助再建に取り組んできました。
IYG生活デザイン研究所はヨーカ堂の衣料品をデザインしマーチャンダイジング案を練る役割を任されています。しかし、本体の売り場構成や販売戦略を大胆に変えるには、「外野」の子会社ではなく、本体の要職に就いていることが必要だという経営判断が働いたようです。
藤巻氏は伊勢丹時代に新進デザイナーのブランドを集めた自主編集売り場「解放区」を立ち上げたことで知られています。当時としては目新しかった、百貨店とデザイナーの直接取り引き、買い取りという手法には、藤巻氏が89年から、米国の「バーニーズ・ニューヨーク」でバイヤーとして修業した経験が生かされました。同売り場にはアナ・スイ氏や菱沼良樹氏、永沢陽一氏も参加していました。
82年に上智大学経済学部を卒業して、伊勢丹入社。「解放区」に続き、「リ・スタイル」「BPQC」と、立て続けに人気売り場を企画し、成功させています。2000年に退社し、デザイナーの徳永俊一氏が設立したエス・テ・スに移籍。バッグのブランド「ミュルミュール・デール(murmure d'air)」の立ち上げに携わりました。
2002年には「K」のマークで知られるバッグ専門店、キタムラの取締役営業本部長、専務となり、ブランド再構築の陣頭指揮に当たりました。兄は金融界でその名を知らない人がいないと言われるほどのカリスマディーラー、藤巻健史氏です。
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