昨日伝えた、フランスの老舗ブランド「セリーヌ（Celine）」のデザイナー交代が正式に発表されました。レディースウエアを手がけてきたロベルト・メニケッティ（Roberto Menichetti）氏は契約解消を通告されました。後任はまだ公表されていません。［関連記事］

　「セリーヌ」は発表したコメントの中で、「過去４年間で売り上げを５０％伸ばした」と、メニケッティ氏を間接的に評価した上で、「しかし、（デザイナー側には）さらに強い関わり方が求められる」と指摘。遠回しにではありますが、メニケッティ氏の「セリーヌ」へのコミットの仕方に「セリーヌ」側が不満を抱いていたことをうかがわせました。もちろん、「セリーヌ」の親会社である、フランスのブランド企業、ＬＶＭＨモエヘネシー・ルイヴィトンの意向が強く働いた結果でしょう。

　メニケッティ氏は２００４年に自分のブランド企業を設立しており、今後は自分の名前を冠したブランド「ロベルト・メニケッティ」に力を注ぐことになりそうです。自身のブランドを伸ばしたいと考えるメニケッティ氏にとっては、わずか２シーズンと短すぎたとは言え、今回の離脱は必ずしもマイナスばかりではないと思われます。