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(5/27 00:32) [news] 「ジル・サンダー」後継デザイナーはラフ・シモンズ
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ドイツの有力ブランド「ジル・サンダー(Jil Sander)」をベルギー人デザイナー、ラフ・シモンズ(Raf Simmons)氏が引き継ぎます。創業デザイナーのジル・サンダー氏が同ブランドを離れ、現在はデザインチームが手がけていますが、ようやく後継デザイナーが決まりました。2006―2007年秋冬・ミラノコレクションからメンズ、レディースともにシモンズ氏が手がける予定です。「ジル・サンダー」ブランドを保有する、イタリアのブランド企業、プラダグループの決定です。
シモンズ氏は1968年、ベルギーのニールペルト(Neerpelt)市に生まれました。最初は家具デザイナーだったという変わり種。95年にミラノの展示会で「ラフ・シモンズ」ブランドの最初のコレクションを発表しました。97―98秋冬からはパリ・メンズコレクションに参加しています。
2000―2001年秋冬を最後に、いったんコレクションから手を引きました。日本の若者に強い支持を受けましたが、方向性を見誤ったのような混乱が続き、2001―2002年秋冬から復帰しています。日本ではサン・フレールが取り扱っています。
自分の名前を冠したブランド以外の経験もあります。99年には当時の交際相手だったとされるヴェロニク・ブランキーノ氏と共に、イタリアの革製品メーカー、ルッフォ社のレザーブランド「ルッフォ・リサーチ」のデザイナーに起用されました。
ただ、「ルッフォ・リサーチ」は新進デザイナーを頻繁に起用していくスタイルの、よい意味で「色」のないブランドで、今回の「ジル・サンダー」とは事情が異なります。既に高級ブランドイメージが確立している「ジル・サンダー」を舞台に、ロック音楽との関連性やストリートからの発想を持つシモンズ氏がどのように自分の色を打ち出していくのかが注目されます。
プラダグループは99年、「ジル・サンダー」ブランドを買収しました。サンダー氏はプラダ側との意見対立から2000―2001年秋冬を最後に同ブランドの主任デザイナーを辞任。2004年春夏で約3年ぶりに復帰しましたが、2004年11月、再びデザイナーを辞任しました。
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