茶色地に白い水玉の柄を押しています。オープニングのブラウスをはじめ、スカートにもドレスにも使っていました。地色をネイビーブルーにしたパターンでは、白いブラウスのリボンタイを太ももに届くほど異様に長くしています。
深いモスグリーンのベルベットも多用していました。ブラウンの袖なしポンチョには、紫の膝丈レザーブーツを合わせました。紫のレザーはジャケットとスカートのセットにも使っています。
クラシックなストライプ柄を見せました。赤、白、黒のシンプルな配色。ミニ丈ワンピースは首元から共布のリボンを垂らして、レトロ感を出しています。赤と緑をベースにしたやや古めかしいストライプも。
マスタードイエローや若草色、明るいパープルなど、目に鮮やかな色のスカートを次々と披露しました。スカートのウエストにギャザーを寄せ、共布のベルトで蝶結びにして脇や正面で留める工夫がクラシカルなお嬢様風です。
馬具に使う留め金具を組み合わせた、「グッチ」を思わせる柄をドレスにもバッグにもあしらいました。ファーストネームの「Luella」から取った大文字の「L」2個を、「グッチ」の「ダブルG」のように組み合わせた「ダブルL」のロゴもプリントしています。
靴はハイヒールもブーツも、共革の大きめのタッセルを足の甲に配しました。人気のバッグは明るい紫。太めの革ベルトにも同じ色を使っています。
デザイナーのルエラ・バートリー(Luella Bartley)はもともとはロンドンで評価を得ていたデザイナー。数シーズン前からニューヨークに発表の場を移しました。
1974年に英国で生まれ、文豪のシェークスピアの生地、ストラットフォード・アポン・エイボン( Stratford Upon Avon)で育ちました。ロンドンにあるファッションの名門校、セントラル・セント・マーティンズ校(Central Saint Martins School of Fashion)で学びました。
ファッション誌「ヴォーグ(Vogue)」の英国版でファッションジャーナリストを務めていました。デザイナーに転身し、2000年に最初のコレクションを発表しました。ロンドン時代の2000年にファッション誌「「エル(Elle)」の「今年の若手デザイナー賞(Young Designer of the Year)」を受賞しています。
ロンドン時代は1970〜80年代風のストリートスタイルやパンクファッションを持ち込んで人気を博しました。ただ、ニューヨークに来てからは「落ち着いてしまった」「売れ筋を意識しすぎ」という声もあります。
アクセサリーデザイナーのスチュワート・ヴィヴァースとコラボレートしたバッグが2004―2005年秋冬シーズンに大ヒットしました。俳優のレオナルド・ディカプリオと交際しているスーパーモデルのジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)のためにデザインした「Gisele Bag(ジゼル・バッグ)」で有名です。
・「ルエラ」の公式サイト
http://www.Luella.com
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