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(5/20) 2005―2006年秋冬・ミラノコレクション解説 「ジル・サンダー(Jil Sander)」
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前半はほとんどが黒。細身のパンツはレッグラインがそのまま出る感じです。黒のジャケットではフロントのボタンをわざと正面からずらして、思い切り左胸に寄せました。ボタンを不規則に並べる工夫も見せています。
指先だけを出す長い黒手袋を使っています。ノースリーブの黒ワンピースとの組み合わせでは、二の腕だけがさらされて、かえってなまめかしさを感じさせます。グレーの無地セーターに黒の膝丈スカートという落ち着いた組み合わせも提案しました。
純白の膝上丈コートドレスは全体にゆったりとしたデザイン。バスローブのようなルーズさです。細い共布のベルトはウエストよりもかなり上に位置していて、トルソー(胴体)を小さく見せ、足を長く感じさせます。
黒のトレンチコート風ドレスは膝上丈で、裾に向かって絞ってあります。軍靴のようなマニッシュな黒革靴を合わせています。黒のジャケットと膝上丈スカートのセットでは、黒のひも編みサンダルという秋冬らしからぬ足元にしています。
ドイツを代表するデザイナーのジル・サンダー氏自身は同ブランドを離れています。今回のコレクションはデザインチームが手がけたそうです。
イタリアのブランド企業、プラダグループは1999年、「ジル・サンダー」ブランドを買収しました。サンダー氏はプラダ側との意見対立から2000―2001年秋冬を最後に「ジル・サンダー」ブランドの主任デザイナーを辞任。2004年春夏で約3年ぶりに復帰しましたが、2004年11月、再びデザイナーを辞任しました。
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