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(5/19) ロンドンコレクション、日程変更へ
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世界の4大コレクションの一角、ロンドンコレクション(ロンドン・ファッション・ウイーク)が日程を変更するかもしれません。現在はニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリの順に開催されていますが、ロンドンがミラノとパリの間にはさまるようにスケジュール変更する動きが出ています。
ロンドンコレを主催するブリティッシュ・ファッション・カウンシル(BFC)のスチュアート・ローズ会長がパリやミラノのコレクション関係者と協議を重ねているそうです。9月は従来通りの順番で開催されそうですが、2006―2007年秋冬に向けた動きは続きそうです。
スケジュールがミラノ、ロンドン、パリという順番に変更されれば、バイヤーやジャーナリストは移動が楽になり、ロンドンの注目度が高まると期待されます。現在はニューヨークコレの終了後、多くのバイヤーやジャーナリストはロンドンを飛ばして、そのままミラノへ向かってしまう傾向があり、ロンドンの地盤沈下を招いています。過密日程を嫌うスーパーモデルもロンドンには立ち寄りたがらないといいます。
新しい才能を生み出す場としてロンドンコレは評価されてきました。ストリートファッションを積極的に採り入れたデザイナーの登竜門にもなってきました。アレキサンダー・マックイーン氏はロンドンコレを経てパリへ発表の場を移しました。
しかし、近年、ロンドンコレは新たなデザイナーを送り出す機能が落ちたと指摘されています。コレクションを支える資金面の弱さや、ファッション産業の少なさが背景といわれます。
日程変更によって、デザイナーの海外流出をくい止めたり、バイヤーを呼び戻したりできるのか、その効果は未知数です。しかし、現状のままではロンドンコレの弱体化は続くばかりで、即効性のある対策として日程変更は有効かもしれません。
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