めりはりの利いたフォルムを提案しています。ウエストを絞りつつ、袖や襟にボリュームを出し、コントラストを演出していました。
幕開けから黒一色で押してきました。5人以上のモデルが黒を着てランウェイに登場しました。
黒のジャケットはシングルブレストですが、ボタンを縦2列に並べています。コートドレスは膝上丈で七分袖。ややオーバーサイズ気味です。
チャコールグレーのジャケットと膝丈スカートの組み合わせも七分袖。スカートはややバルーン風です。
黒のダブルブレストのコートでは、オフネックのジャイアントカラー(襟)が目を引きます。すね丈のドレスでは、ももの部分だけがシースルーになっています。
七分袖のブラウスは、袖に異常なふくらみを持たせました。パフスリーブよりもはるかにふんわりしていて、「バルーンスリーブ」とでも呼んだ方がよいほどです。
ヘリンボーン柄のツイード生地の上に、薄い透けるチュール生地を重ね、かげろうを身にまとったかのようなゆるやかなシルエットを演出しています。リザード(は虫類)革にキルティングを施したジャケットは意外性がありました。
モノグラム柄をエンボス(型押し)した革バッグが注目を浴びました。短い握り手と、ぼてっとした寸胴形のボディが目新しい感じです。肩掛けモデルや横長タイプもあります。縁にファーをあしらったモノグラム柄バッグも見せました。
「ルイ・ヴィトン」ブランドのレディースプレタポルテの主任デザイナーである米国人デザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)氏は近年のトレンドセッター。バルースカートの火付け役の一人でもあり、今回の「バルーンスリーブ」も流行るかもしれません。
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