資生堂が実施した、全国の女性を対象とした調査で、３０代独身女性が１年間に購入するスキンケア化粧品の総額は４万９１円と発表されました。全年代平均を１万円以上も上回っており、３０代独身女性がスキンケアに熱心な様子がうかがえます。１品当たりの購入単価でも６０代前半と５０代を抜き、最も高くなりました。

　３０代独身で「美しくなることにお金をかけているほうだ」と答えた人の割合は全体の２５．２％。トップの２０代独身（２７．２％）に迫る第２位でした。「お金をかけている」と答えた３０代独身の割合は２年前の２００２年時点調査に比べて８ポイント上昇しました。年代別では最も大きな上昇幅で、３０代独身のスキンケア意識が近年、急速に高まっていることを裏付けています。

　地域別では愛知県を含む東海地方の女性の支出額が突出しています。１カ月平均の支出額は４２０８円でトップ。全国平均を５６０円上回っています。北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県の５大都市圏で比較すると、愛知が４１６８円で最高。２位の大阪の３８２７円を大きく引き離して、唯一の４０００円台でした。東京は５都市で最低の３３３４円でした。

　ブランド好きで知られるいわゆる「名古屋嬢」がスキンケアにも手を抜かない様子がこの数字から読み取れます。調査対象は沖縄を除く４６都道府県の１５〜６９歳の女性約４３００人。