現在、最も売れているスーパーモデル、ジェマ・ウォード(Gemma Ward)が「カルバン・クライン(Calvin Klein)」の新しい男性向け香水「オブセッション・ナイト(OBSESSION NIGHT)」の広告でセミヌードを披露しました。スーパーモデルのケイト・モス(Kate Moss)を起用した香水「オブセッション(OBSESSION)」の広告はモスが世界的なファッションイコンになるきっかけとなりました。
「オブセッション」の広告でモスを撮った写真家のマリオ・ソレンティ(Mario Sorrenti)氏が今回の「オブセッション・ナイト」の写真も手がけています。ソレンティ氏は世界のトップクラスのファッション・フォトグラファーです。
セミヌードを公開した作品は、一糸まとわぬジェマが四つん這いになって水に身体を浸しているような構図。肩や背中、鎖骨辺り、ヒップの一部は見えていますが、バストトップをはじめ、ボディの前面は見えないというきわどいポーズです。
これまではいわゆる「ドール顔」の代表格として知られてきたジェマ。しかし、お年頃だけあって、顔やボディラインの変化が急速に進んでいます。今回のチャレンジは大人のイメージを強めようという、マネジメントサイドの意図があるのかもしれません。
ジェマが所属するモデルエージェンシーは今では世界最大級のモデル事務所に成長した「IMGモデルズ」。ケイト・モス、ジゼル・ブンチェン、ハイジ・クラムらのスーパーモデルも所属しています。
IMGはもともとスポーツのエージェントでした。1960年代にゴルフのアーノルド・パーマーのマネジメントを手がけたのを手始めに事業を拡大。米国では男子ゴルフのタイガー・ウッズを擁しています。日本ではマラソンの高橋尚子が契約しています。そのファッションモデル部門であるIMGモデルズはかつてのエリートモデルズを抜いて今や世界最大のモデル事務所と言われています。
ちなみにソレンティ氏の弟のデビッド・ソレンティ(Davide Sorrenti)もファッション写真家として知られていました。しかし、97年にヘロインの過剰摂取で死亡。ファッション界だけではなく、クリントン大統領が批判的なコメントを発するほどの社会的な事件となりました。デビッド・ソレンティ氏は、やせて目がくぼんだモデルを起用し、ドラッグ中毒者のようなけだるい表情をし、目の下にくまを作った表情を得意とし、「ヘロインルック」という言葉を生んだことで知られています。
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