同心円をモチーフにした幾何学的な画風で知られた画家、ソニア・ドローネーを思わせる同心円モチーフのアール・デコ調ジャケットが目を引きました。この柄は今回のコレクションで繰り返し登場しました。

　ワインカラーのショートジャケットには、同心円モチーフのショートパンツを合わせています。同心円モチーフのブーツもありました。

　鈍く光るゴールドの七分袖ジャケットとミニスカートの組み合わせは新味があります。ジャケットの仕立ては襟なしのアジア風です。正面でボタンなしで打ち合わせ、帯のようなベルトで締めるジャケットは何度も現れました。

　アジアンエスニック風の絵柄は植物モチーフを中心に今回のポイントになっていました。全体に中国や日本を思わせるアジア調の植物柄が目立ちました。ベージュをベースに、細かいドットや小紋をパッチワークのように何種類も切り替えてみせています。同心円モチーフと花柄プリントを重ねる技は上級者向けです。

　比較的編み目の大きな黒の網タイツを半分近いモデルに着せています。ミニスカートやショートパンツを組み合わせています。

　鎖骨の高さで水平にカットした作品が目立ちました。パッチワーク風の複雑なテキスタイル処理が目を引き寄せます。

　バングルの重ね着けをプッシュしています。黒白の市松模様や、ドミノのような柄のセラミックかプラスチック製のバングルを４本も５本も重ねています。

　靴はスエード調のレザー製ハイヒール・ブーツが一押し。足の甲に共革のリボンが付いています。ハイヒールタイプもあります。