映画「私をスキーに連れてって」「時をかける少女」で知られる女優、歌手の原田知世が5月1日、ファッションイラストレーターのエドツワキ(Ed TSUWAKI)氏と結婚しました。原田は37歳、ツワキ氏は38歳です。
エドツワキ氏は内外のファッション雑誌やファッション広告などで主に女性のイラストを描いているモードイラストレーターです。首の長い女性を得意とし、「現代の美人画」とも評されます。最小限の線で描くミニマルな画風で知られています。手描きのデッサンをコンピューターに読み込ませ、彩色して仕上げる手法です。作品は一見、無機的でいながら、透明な色気のある独自のムードがあります。
2001年に自らファッションブランド「nakEd bunch(ネイキド・バンチ)」を立ち上げました。東京・代官山に旗艦店をオープンしました。同ブランドの商品は主要セレクトショップでも取り扱われており、エドツワキ氏は青年実業家という顔も持っています。デザイナー兼青年実業家と女優のカップルとしては「ア・ベイシング・エイプ(A BATHING APE)」のNIGO氏と女優・牧瀬里穂が知られています。
ファッションブランドでは「アナ・スイ(Anna Sui)」「ケイタ・マルヤマ(Keita Maruyama)」などにイラストを提供しています。「アナ・スイ」のTシャツではデザイナー本人のほか、映画「バッファロー66」のヴィンセント・ギャロ監督、スーパーモデルのナオミ・キャンベル、スマッシング・パンプキンズの元ギタリスト、ジェームス・イハ(James Iha)らのイラストを描きました。スイ氏の友人でもあり、モデルとしてファッションショーに登場したこともあります。
ファッション誌では「VOGUE NIPPON」「ELLE」「装苑」などで作品を発表しています。アートディレクターとして音楽CDのジャケット、雑誌・書籍の表紙なども手がけています。自らボーカルを務め、ミュージシャンとしても活動しています。
「天使のブラ」「恋するブラ」でおなじみの下着メーカー、トリンプ・インターナショナル・ジャパンと組んで、2004年からインナーウエア「コスメティック・エド(Cosmetic + Ed)」のデザインを手掛けています。同社が外部の人材と組んで下着を企画したのは初めてです。
本名は津脇栄彦です。1966年広島市生まれ。東京の大学に籍を置いている頃から、雑誌でカットを描くアルバイトを始めました。80年代半ばからイラストレーターとして活動してきました。
海外でも高く評価されています。映画「ゴッド・ファーザー」「地獄の黙示録」で知られる巨匠、フランシス・コッポラ監督主宰の文芸誌「ゾエトロープ(Zoetrope)」日本版のカバーも手がけました。英国のファッション誌「ウォール・ペーパー(Wall Paper)」「BRITISH ELLE(英国版)」など、海外のファッション誌でも起用されています。
2人は2004年秋に知り合ったそうです。原田は「時をかける少女」の公開から22年で妻に。女優、歌手の仕事は続けます。原田は2005年夏に公開される予定の映画「姑獲鳥(うぶめ)の夏」で、重要な役を一人二役で演じます。作家・京極夏彦氏の同名ミステリー小説の映画化です。
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