白一色のパンツスーツで始まりました。大女優のマレーネ・ディートリッヒを思わせるマニッシュなスタイルです。ウエストをギュッと絞って、逆にボトムはゆったりと波打っています。
起毛素材のベレー帽を横に傾けて深くかぶっています。帽子とジャケットを黒にしたモノトーンの組み合わせも見せました。マニキュアまで上半分黒、下半分白という凝りようです。
素肌に羽織るセクシーな着こなし。全体に刺繍を施したショートトレンチ風のドレスコートも素肌にまとう着こなしがセクシーです。
濃紺のレザーコートはフロントの打ち合わせが崩れています。ダブルブレストですが、ぴったりと合わせていなくて、くたびれたような感じです。
デニム風の生地で仕立てたジャケットとロングスカートのセットでは襟や袖先、裾の端をきちんと処理していません。切りっ放しのままで、白い切り端がむき出しです。
白地のストライプジャケットにデニムパンツを、逆にデニムジャケットにストライプパンツを合わせました。パンツはブカブカです。ボーダー柄のタンクトップと、お得意の「ガリアーノ新聞」の生地をプリントしたパンツというセットアップも目を引きます。
白のブカブカパンツの裾はボタンを7個も使っています。裾先は正面が開いて、靴の爪先が顔を出す仕掛け。
ストライプ柄を押しています。タンクトップのツナギは極太のモスグリーンの縦縞。パンツ部分はゆるゆるです。
ジャケットの裾をたくしあげたり、共布、別布をたくさん縫い付けたりして、異様なふくらみを持たせています。ソワレラインのドレスでも、この共布で追加的にボリュームを出す手法は採り入れていました。
ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルを思わせる派手な蛍光色のプリント総柄ドレスを何点も披露しました。赤、青、黄色などのマルチカラーを使った、大きなドット(水玉)柄のドレスもありました。
ゴルフシューズ風の靴は足の甲に革のタッセルを2段に並べています。厚底靴は先端部の靴底を薄くして、爪先を宙に浮かせました。
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