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  (4/22) 2005―2006年秋冬・ニューヨークコレクション解説 「デレク・ラム(Derek Lam)」

 革ひもをルーズに編み上げた、古代ローマの剣闘士を思わせる靴は今回のニューヨークコレクションで最も目立った靴の一つです。肌の露出が多く、むしろ春夏向きです。

 すねとふくらはぎに革の板を立てているのも古代ローマ風です。ソールは極薄の一枚革で、ノーヒールです。足首までのショートタイプやハイヒールもあります。爪先だけを露出させた、茶色のハイヒールは一枚革が優美なラインを描いています。

 首に細い帯を二重、三重にゆるく巻いています。両端は腰まで垂れています。輪っかにしたふんわりした布を立ち襟オフネックで巻く「布のネックレス」も見せました。アクセサリーではサンゴをそのままペンダントヘッドにしたペンダントが鮮烈な赤で視線を捉えていました。

 シルクをはじめ、光沢ある薄手の生地を多用しています。キャミソールや膝丈スカートに使って軽やかさを演出しています。白い膝丈ドレスでは、腰に黒いリボンを巻き付けています。

 キャミソールドレスが数点、見られました。白地のキャミソールドレスではバスト周りには黒のレースの縁取りをあしらっています。裾にはゴールドの帯飾りを配しています。光沢あるブラウンの生地のものは膝丈で、スカートはゆるやかにふくらんでいます。

 ミッドナイトブルーの膝丈ドレスは光沢ある生地で、スカートは細かいドレープを全面に配しています。たっぷりしたボリューム感を出しています。山高帽を合わせ、あごひもを垂らしています。  大きな布を肩から掛けて、すっぽり上半身を覆っています。端は膝まで届いています。

 デニムパンツは太めでダボッとしたストレート。裾はロールアップしています。大きめのポケットが目を引きます。  巨大なボーダー柄マフラーを持ち込みました。超ロングで端はすねまで届くほどです。

 デレク・ラム(Derek Lam)氏は米国サンフランシスコ市出身。ファッションの名門校、パーソンズ・スクール・オブ・デザイン(Parsons School of Design)を1990年に卒業しました。「マイケル・コース(Michael Kors)」ブランドでデザイナーを務めました。いったん、香港に移った後、ニューヨークに戻り、98年、「コース・マイケル・コース(Kors Michael Kors)」の副社長に就きました。2002年にデレク・ラム社を設立しました。

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