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  (4/14) 2005―2006年秋冬・パリコレクション解説 「コスチューム・ナショナル(Costume National)」

 黒主体の気品あるコレクションとなりました。シースルーをあちこちに使ってしてセクシーなテイストを強調しています。

 エンニョ・カパサ(Ennio Capasa)氏は構築的なフォルムと、きりっとしたテイラーリングで知られています。今回のコレクションではベルベットやシフォンを使っていました。

 膝丈の黒ドレスは素手がシースルーで、袖先はクラシックに広がっています。太ももがシースルーのセクシーなデザインも。胸も思い切って下げ、バストの上半分をのぞかせています。ミニドレスは身頃の生地をボーダー切り替えにして、薄い生地では肌が透けて見える演出も採り入れています。

 黒のコートはラグランスリーブで袖は切り替えています。拳ほどもある大きなゴールドのバックルが目立ちます。

 首から大ぶりのモチーフを胸の谷間辺りの位置にぶら下げるペンダントが多用されていました。細い黒のネックレス部と、ボリュームのあるペンダントヘッドのアンバランスが楽しい仕掛けです。

 靴は足の甲で細ひもを交差させ、さらに足首に3、4重に巻き付けています。

 見るからに分厚いファーのショートジャケットに、マニッシュなボルサリーノ風ハットを合わせました。ボトムは黒のミニスカートです。

 ベルベットのパンツスーツも登場。茶のトップスは袖も身頃も細身。パンツは半端丈です。別のパターンではシースルーのロングスカートをセットアップ。茶のベルベットジャケットは立ち襟でジップアップ。タイトなフォルムです。スカートは太ももから膝にかけて、透ける生地に切り替えています。同じベルベットのパンツスーツで青紫やミッドナイトブルーのタイプもありました。

 スペインの闘牛士を思わせる派手な赤の襟飾りの付いたミニドレスは胸元を大きくカット。七分袖の先にも襟と、腰から下にも同じモチーフをあしらいました。バスト下部や太ももは透けています。靴は上端をたっぷりに折り返した膝までの黒ロングブーツです。

 こげ茶のレザーコートはダブルブレストのように打ち合わせが深い。打ち合わせのラインは斜めになっていて、正面の裾にスリットが入っているように見えます。

 フーシャピンクをベースにした総柄のミニドレスはピンキングばさみで裁ち落としたかのようなギザギザのヘムラインが目を引きました。スリーブレスで胸元は大きく開いています。

 ソワレラインでは完全にバスト全体が透けて見えるロングドレスが登場。胸元を扇形にくり抜き、バストの上半分を露出したミニドレスもありました。

[関連リンク]
「コスチューム・ナショナル」 (ブランド解説)

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