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(4/8) 「ミナ・ペルホネン」がパリ進出
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物語性あふれるデザインで熱烈なファンを持つ皆川明(みながわ・あきら)氏のブランド「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」がパリに進出しました。2005―2006年秋冬物の展示会は好評だったようで、百貨店大手のボン・マルシェやセレクトショップの「コレット」が取り扱いを始めるそうです。ブランド立ち上げから10年目でのパリ進出は順調なスタートとなりました。
皆川氏は1967年、東京都で生まれました。文化服装学院を卒業した後、95年にブランド「ミナ」を設立しました。2003年にブランド名を「ミナ ペルホネン」に改めました。フィンランド語で「ミナ」は「私」、「ペルホネン」は「蝶」という意味です。
「ミナ ペルホネン」は服だけでなく、小物や家具など幅広い商品を手がけています。何度も旅してきた北欧がインスピレーションの一つになっています。
オリジナルのテキスタイル作りから取り組むスタイルで知られています。デザイナーの世界観を大切にした、トレンドと一線を画したアプローチで地道に固定ファンを増やしてきました。
大がかりなショーは開かず、作品をじっくり見てもらえる展示会だけを発表の場としています。商社は通さない。取り引きは買い取りが条件です。
高校時代までは長距離ランナーを目指していましたが、けがであきらめたそうです。その後、欧州を放浪し、たまたまパリコレクションでアルバイトしたことが皆川氏の人生を変えました。
95年にブランドを立ち上げた当時はマグロの解体をしていたそうです。マグロは切り落とした尾の部分で全体の値打ちを判断します。この「細部が全部を決める」という感覚はファッションにも通じるというのが持論だそうです。
パリでの展示会は2004年から始めていました。セレクトに定評のある有名店での取り扱いが本格化するのに伴い、今後はさらに欧州での知名度が高まりそうです。
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