ジョン・ガリアーノ(John Galliano)氏は前シーズン、突然、「リアルクローズ」への転換を打ち出してモード界を驚かせました。今回もその流れは変わらず。その一方で毛皮とレザーのゴージャスな組み合わせも提案しています。
ガリアーノ氏の「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」は売れる服作りへ進化したようです。黒のジャケットにミニスカート、黒い膝丈ロングブーツという、ガリアーノ氏としては意外な程の「リアルクローズ」も登場。スカートをスリムパンツに替えたパターンや、白のダブルブレスト・ジャケットにした組み合わせ提案しています。
白と黒のマリン調のモヘアのボーダーミニドレスは指先が隠れるロング袖。光沢のあるクロコダイルレザーのハンチング帽と膝丈ブーツを合わせました。
茶系レザーの膝丈コートはベルトの幅が極太。しかも締める位置が胸の下と、かなり上になっています。襟も特大です。
ノースリーブでミニ丈のレザーワンピースは腰回りがふくらんで膝上ですぼまっています。ウエストにはサイドにベルト留めを縦に2個並べてアクセントにしています。タンクトップ風のパターンは明るい茶色にし、編み上げロングブーツを合わせています。オーバーオール風のミニスカートモデルもあります。
キャメルカラーのリザード(は虫類)の襟なしジャケットと、茶色のレザー・ミニスカートの組み合わせ。帽子、バッグ、ブーツも茶系でまとめ、ノーブル(高貴)なアウトルックです。
ピーコート風のショートジャケットは二の腕に着けたアウトポケットや装飾的な大襟、重ね襟でデコラティブな装いです。袖先からはストリングスを垂らしています。
モスグリーンのノースリーブ・ツナギは太い肩ストラップと、高さをずらした両ももの大きめカーゴポケットに工夫が感じられます。裾はクロップト丈で刺繍をあしらっています。
腰周りにふっくらとたわみを持たせたホルターネック風のトップスはパンツとの組み合わせで脚をすっきり見せています。レモンイエローをベースに、大ぶりサングラスとのマッチングで、リゾート感覚を演出しています。
持ち手の短いバッグは大きめで、底が四角くて収納力十分。外側に張り出した2個のポケットにもしっかり物が入りそうです。底部にダイレクトにアクセスできるサイドファスナーが1周取り回してあります。別のタイプは横長でソフトな材質。太めのベルトが中央部をぐるっと巻いています。
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